【おしごと再起動】第8話「見えた境界と新たな道」【うつ病前後の境界線 】

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前後の境界線

今回の仕事を通して、自分がうつ病発病前と異なると感じた点、厳しいと感じた点は以下の8つです。

回復力はすぐには戻らない

自分の感覚だと休日などでの心身の回復量は健康だった時の50%ほどでした。

医師の話だとある程度までは短期間で戻ってくるが、一定のラインからは数年単位で少しずつ回復力は戻ってくるものだそうです。

そういう意味では休みをいかに確保するか、回復が相当進まないと長期戦は難しいということになりますね。

 

マルチタスクは想像以上に負荷が高い

これは仕事を始める前の状態でも認識はしていたのですが、脳が処理落ちもしくは片方を忘れるようなことが序盤は多かったです。後半は慣れてはきましたが、それでも負荷の高さは感じられ、疲労感を増す要因となりました。

 

回りくどい言い回しは思考停止しやすい

自分が元々人の話をストレートに受けやすい性質から来ているんですが、回りくどい言い回しが苦手です。しかも今回のようにわからせるという意図があったにせよ、先輩のやり方は少なくとも今の自分にはきつかったです。(よくわからないので、こういう意味ですか?というやりとりはしていましたが・・・)相性の悪いやり方をされると、いつも以上に混乱したり、パニックに近い感じになっていました。ここは今後も要注意ですね。

 

瞬時に判断を求められる内容の仕事はキツイ

全体的に思考力はともかく速度やアドリブ的なものを求められると脳の機能が追い付かないと感じることが多かったです。これは準備をできない辛さもあるんですが、手順のイメージがついていればなんとかなったかもしれないなと。そこは今回のように初めてのものが多い状況は厳しいということになります。

 

他人への承認を求めやすい状況は危うい

うつ病になったきっかけは承認欲求が満たされなかったことが大きいです。そして自己嫌悪になってしまったのも悪化させる原因でした。自分に自信がないとどうしても他人の承認や評価でそれを満たそうとしてしまいやすいことが今回よくわかりました。

特に今回のように先輩だけではなく、参加者も含めて自分を評価する可能性がある状況は顔色をうかがってしまう傾向が出やすく、リスクが高いと感じました。逆に言えばシンプルな関係である業務だとこの問題は起こりにくいかなと。

 

否定されていると感じると一気に悪化しやすい

これは自分を信じることができていれば防御できるんですが、今回のように先が不透明すぎる内容の場合は「それは違う」ということがどうしても増えるので、それを人格否定と捉えないようにする意識をする余裕がなかったのが痛かったです。

ただ自信をつけるにはリハビリだけでは難しい面もあるので、今回に関しては余裕をもつ工夫ができなかったのかというのは注意すべき点でしょうか。

 

先行きが不透明なストレスが続くと不安の増加が想像以上

これは人間自体がそういう性質を持っていますが、うつ病になると一気に悪化しやすい要素だと感じました

医師に確認すると、わかっていることと新しいことの割合が7割3割くらいがベストとのこと。今回は4割6割くらいでしかもローカルルールがきつかったので基準がわからなかったのが大きかったですね。

依頼を受けた時点で事前に内容はほぼ同じなのか、かなり違うのかを確認すべきであったと思います。ただこれも今だからこそわかることなんですよね。でも今後につながる反省材料となりました。

 

代わりがいない、休むことが難しい仕事は厳しい

今回の仕事のようにメンタルが危うい状態で動けなくなった時に休むことが許されないという業務はその時点でリスクが高いなと感じました。

本当に動けなくなった場合に休むことができる環境であれば、精神的余裕は大きく変わっていただろうと感じます。

ただ今回はうつ病については話さずに業務についているので、そこは自己責任と考えて休むことはできないと思い、行動しました。そのあたりはどこまでできるかを探りながらできたら良いのだろうなと。

やはり残念ながら以前とは違う点はありました。ただその境界線やポイントを把握しておけば対策を練ることも可能です。ここまで材料が集まり、分析ができれば上々かなと今では考えることができますが、就業中はまったく余裕はなかったです。

NGパターンのトリガー

前回と同様にうつ病の症状というかメンタルがまずいことになる共通のポイントがあったのでここでまとめておきます

  • 終業後、土日などに仕事をやる
  • しっかり休みを取れない
  • 小さなミスを引きずる(完璧主義の顔が出る)
  • 睡眠不足になる
  • 自己嫌悪におちいる(自己肯定感なし)
  • 朝早くなって自分の時間がなくなる
  • 受け身になっている
  • イメージできない状況・作業を強いられる

このあたりが重なりだすと、NGパターンに入りやすいという感じですね。あくまで自分の場合ですが・・・。

 

今回の仕事を通して得たもの

素直な感想を言えば、きつかったです。

とにかく毎日ハラハラドキドキの連続でしたし、心身のバランスもかなり崩れたので疲労感や自分が果たして持つのかという心配する気持ちが常にありました。

この仕事は誰のために、何のためにあるのかということも今回自分が忘れかけてしまって気づくことができた重要なポイントでした。

うつ病が再発しないか、自分の弱さをついつい隠そうとしまっていたことがその本来の目的を見失うことにつながりました。仕事をする上で大事なことをおろそかにしたことで多くの人たちに迷惑や戸惑いを与えてしまったり、後手に回ることが多かったことは疑いなく、それに巻き込んでしまった可能性があるのは申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 

ただ今回の仕事を終えたことで充実感や達成感を得ることができました。

  • 真面目に取り組み、終盤で全力を出すことができたこと
  • つらいことがあったがなんとかなったこと
  • 人と協力してやることの難しさと楽しさを確認できたこと

これらができたからこそ手に入れることができたものであると考えています。

 

この仕事をやって良かったというのも疑いのない気持ちです。

厳しい状況になっておいてそれを言うの?と突っ込みを受けそうですが・・・

やはりやってみないとわからないということをまざまざと見せつけられた感じはありましたが、範囲というか加減というか現象というか・・・そういったものを知ることができました。それはリハビリをしていただけでは決して知りえない貴重な情報や感覚です。

 

そして本当に運が良かった

はっきり言って今回の仕事の難易度は仕事復帰の一戦目としてはハードすぎました。求められているスキルや能力、対応力を含めた総合力が必須で非常に厳しいものでした。

これを選択した時点で分の悪い賭けであった面は否定できません。

そこは自身の過信から来たものかもしれませんが、限界を見極めるという1点においては適していたと言えます。ここまで多くのことを求められる仕事をこなせばそれなりの業務は対応できることになりますから。

ただ本当に色々な幸運がうまく重なったからこそ、乗り越えることができたというのが正直な実感です。

スケジュール、仕事で関わった人々、母や妹・義理の弟といった家族、SNSでサポートをしてくれた人々、以前に仕事を一緒にしていた人たちと会ったこと、過去に温泉に行った経験があったこと、読んでいた本・・・などなど。

過去の出来事や今までやってきたことがまるでパズルのピースのようにうまくはまって、自分をここまで導いてくれたと思っています。それは本当にラッキーとしか言いようがありません。俗な言い方ですが、どれか一つでも欠けたらダメだったように思います。

 

新たな道

今回の仕事を選んで遂行できたことは自信につながりました。

相当危険な橋を渡ることになりましたが・・・結果としてはそう言えます。

一方で自分のリスク管理や準備の悪さなども反省として多数挙がりました。

今回ミスや反省点を把握できたのは大きな収穫で、次回は対策を講じることができるのでお話があれば受けるつもりです。メモもとってますし、リズムや注意点がわかれば今回苦戦した要因の多くは解消できるので・・・とはいえ期間限定で、いろいろやらかしているので依頼が来ないのも仕方ないと考えてはいます。

今回や前職の時から仕事のスタイルということを考えると、“自分という存在”について改めて考えること必要があると心から感じるようになりました。「他人を意識しすぎる」、「考えすぎる傾向がある中でもう少し自信をもって取り組むことができることはないのか?」と。

特性や適性を見極めて、やりたいことがあるという状況をここ数年自分は無視してきました。それが果たして正しかったのか?ということを・・・

じっくり見つめ直したい。そして行動したいという気持ちが高まっています。まさに今が好機ともとらえています。

これからもうつ病と対面する場面は何度も出てくるでしょう。今回以上に苦戦することもあると思います。ですが、本末転倒や後悔のないような選択をして生きていきたいと今の自分は考えています。

前職の挫折・うつ病発症、療養・リハビリ、そして今回の仕事での反省を経たからこそ、ようやく”自分が歩いていく新しい道を模索する”というステージに立つことができたのですから。

 

最後に

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

稚拙な文章で伝えたい気持ちだけで書いているので読みにくい点が多々あったと思いますがご容赦ください。ただ自分が今回色々と経験したことを少しでも多くの方に役立ててほしいという気持ちは通して描いたつもりです。

ただこうしてこの連載を書き終えることができたのは、決してひとりの力だけではないということは強く思っています。

本当に退職後の不安な日々、仕事に就く前、就業中、そして仕事を終えた後も多くの方々に支えられてきたからこそ可能だったこともは間違いありません。本当に自分は恵まれているなと心からこの場を借りて感謝の意をお伝えしたいと思います。

同じようにうつ病やメンタル、発達障害で苦しんで、仕事をすることができるか悩んでいる方、つらい思いをしている方、直前で不安な方のわずかばかりの力を与える一助になれば嬉しいです。そんな方々に勇気を少しでも与えることができれば幸いです。

本当にありがとうございました。

そしてお互いに自身が望む道を歩めるようにしていきましょう、それぞれのペースで。

 

はいみっくす

 

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